教育に関する諸事象を心理学的に研究し、教育実践に生かしてゆく基礎研究。 日本の医学教育においては、教育心理学は従来ほとんど省みられることがなかった分野である。ともすれば「そんなことも知らないのか」「それではダメだ」などと学習者心理を無視し、やる気を削ぐような教員の言動がまかりとおってきた。しかし最近では学習者の学習心理を考慮した指導法の工夫が行われはじめている。医療面接実習における教員ファシリテーターの助言、テュートリアル教育におけるテューターの助言などは、学習者の動機づけ学習意欲を高めるように工夫されている。