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 1949年Millerが提唱した概念で,社会科学の様々な領域を含め,人間の行動を検証しうる一般理論の展開を目指したもの.心理学,社会学,人類学などを包含する概念である.欧米での「社会主義」に対する忌避的意識から,「社会科学」の呼称よりも好まれた経緯があるが,社会科学は社会システムを対象にし,行動科学は一人一人の人間に焦点を向けるという違いもある.

 Rogerによるカウンセリング心理学の影響,Balintによる患者中心の概念,Engelが生物社会心理モデルを論じるなどし,医学教育における行動科学の重要性がクローズアップされてきた.家庭医療学が基盤とする理論も多い.米国では,USMLE Step1に行動医学という科目があり,行動科学分野の重要性がよく認知されている.