論文紹介

疫学教育におけるPBL教育効果のランダム化試験

Dyke P, Jamrozik K, Plant AJ.
A randomized trial of a problem-based learning approach for teaching epidemiology.
Acad Med. 2001; 76;: 373-379.

ウェスタンオーストラリア大学医科大学2年生(n = 136)における疫学コース教育を、PBLと非PBLの2群でランダム割付試験を行った。クイズ、試験結果は両群に有意性は認められなかったが、原理の把握力やパフォーマンスは優れていた。

コメント
→Comment in: Acad Med. 2002; 77(1):1. (Letter to the editor)
Gayed, Nasser M.
A Non-randomized Trial

Dykeらはランダム化試験を行ったと書いているが、136名の医学生のうち80人は同意し、ランダム割付されたが、同意しなかった42人の学生ならびに同意書を返さなかった14人の学生はnon-PBL群に割り付けている。これはランダム化試験とは言えない。

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生化学へのPBL導入に対するコースディレクターの観点

Smith HC.
A course director’s perspectives on problem-based learning curricula in biochemistry.
Acad Med. 2002; 77: 1189-1198.

ロチェスター大学医学部はDouble Helix CurriculumでPBLと補完的な講義を採用している。著者の経験から、PBLシステムは生化学、細胞生物学、遺伝学と分子生物学を医学の実践に溶け込ませることができる。

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PBL教育医学生の態度評価:信用、利他、シニシズムを指標に

Roche WP 3rd, Scheetz AP, Dane FC, Parish DC, O’Shea JT.
Medical students’ attitudes in a PBL curriculum: trust, altruism, and cynicism.
Acad Med. 2003; 78: 398-402.

ジョージア州マーサー医科大学の学生に対するHuman Natures Scale(PHNS)による1999と2000年の調査結果。従来の報告に反してPBL学生は態度(信頼、利他)が向上していた。

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アウトカムから見たPBL

Distlehorst LH, Dawson E, Robbs RS, Barrows HS.
Problem-based learning outcomes: the glass half-full.
Acad Med. 2005;80(3):294-299.

サウスイリノイ大学医学部で、PBLクラスとnon PBLクラスを比較した。USMLE(国試)成績には差が無かったが、臨床パフォーマンス・思考能力・態度に優れていた。

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町薬局における薬剤師のコミュニケーション能力測定へのSP(simulated patients)の導入

Watson MC, Kelton JR, Bond CM, Croft P, Wiskin CM, Grimshaw JM Mollison J.
Simulated patients in the community pharmacy setting. Using simulated patients to measure practice in the community pharmacy setting.
Pharmacy World & Science, 26; 2004: 32-37. 

英国の町薬局における薬剤師のコミュニケーション能力測定にSPを用いる試みの論文。60の薬局にSPが素性を隠して訪問した。結果、SPは薬剤師評価の有用なツールとなりえる可能性が示された。 

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臨床技能教育ならびに評価におけるSP(standardized patients)使用に関する調査報告

Stillman PL, Regan MB, Philbin M, Haley HL.
Results of a survey on the use of standardized patients to teach and evaluate clinical skills.
Acad Med 1990; 65: 288-292.

SPが臨床技能教育にどのように使われ、評価されているかについて1989年にアメリカとカナダの142の医学部に対して行われた調査。回答が得られた95%の医学部で広くSPが使用されているが、その役割やSP教育には大きな差が認められた。これらを克服するためにもネットワーク作りの重要性が指摘された。

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SP(standardized patients)を用いた臨床技能指導ならびに評価の概説

Barrows HS.
An overview of the uses of standardized patients for teaching and evaluating clinical skills.
Acad Med 1993; 68: 443-453.

世界で初めて模擬患者を使用し、また日本へのSP導入のきっかけとなったBarrows氏による、模擬患者(SP)のオーバービュー。SPの起源・発展から実践、問題点などについて記載しています。

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OSCEによる臨床能力評価(続報)

Harden RM, Gleeson FA.
Assessment of clinical competence using an objective structured clinical examination (OSCE).
Acad Med 1979; 13: 41-54.

ガイドラインを盛り込んだOSCEの詳細な報告。臨床技能評価にOSCEを用いることの有用性が示されている。

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OSCEによる臨床能力評価

Harden RM, Stevenson M, Downie WW, Wilson GM.
Assessment of clinical competence using an objective structured clinical examination.
Br Med J.1975; 1(5955):447-451.

OSCEによる臨床能力評価法

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技能習得に影響を与える因子

Wulf G, Shea C, Lewthwaite R.
Motor skill learning and performance: a review of influential factors.
Med Educ. 2010 Jan;44(1):75-84.
医学的技能の習得における心理学的および行動科学的な側面をレビューした。技能の習得法として有効であったのは、ペアを組んで行う実習、模倣により教示する際の教育者の動きの強調点、学習者が上手く出来たときのポジティブなフィードバック、学習者自らの学習であった。これらの事は全て、学習者の学習意欲を高めることになり、どのような学習にも共通すると考えられる。

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