省察的実践家

Donald Schönは、専門職としての業務を行っている実践家が、何らかの実践経験をしている途中で、様々な気づきを得て、そこから学んでいることを指摘した。これは、実践中の省察（reflection-in-action）と呼ばれる。また、実践経験後に省察することで、経験が各自の枠組みにおいて再構成され、学びが深まると共に、次の実践を改善する形で生かされていく。これは、実践経験についての省察（reflection-on-action）と呼ばれる。reflection-in-actionとreflection-on-actionを行ったり来たりする中で、実践家は暗黙知（tacit knowledge）を言語化できる形の形式知に変えていくことができ、他の人への教育にも生かせるようになる。